肝臓を知ることは健康寿命を延ばす第一歩
- 健三 藤田
- 8月26日
- 読了時間: 3分

肝臓が果たす代謝の役割とエネルギー供給
肝臓は「代謝の司令塔」と呼ばれ、糖・脂質・タンパク質の代謝を統合しています。
特に糖代謝においては、血糖値を一定に保つ機能があり、
食後は余剰のブドウ糖をグリコーゲンに変換して貯蔵
空腹時はグリコーゲンを分解し、血糖値を維持**
という働きをしています。
📌 根拠データ
国立国際医療研究センターの報告では、肝臓におけるグリコーゲン貯蔵量は成人で約100g〜120gに達し、血糖値維持に不可欠であることが示されています(国立国際医療研究センター, 2019)。
解毒作用とアルコール代謝の実態
アルコールを摂取すると、肝臓で アルコール脱水素酵素(ADH) が働き、アセトアルデヒドに分解されます。
アセトアルデヒドは発がん性を持つ強い毒性物質で、これをさらに アルデヒド脱水素酵素(ALDH) が酢酸に変換して無害化します。
📌 根拠データ
厚生労働省「健康日本21」では、日本人の約45%がALDHの活性が弱い遺伝型を持つと報告されており、少量の飲酒でも顔が赤くなる、動悸がするなどの反応が出やすいとされています。これは肝臓への負担リスクが高い人が半数近く存在することを意味します。
非アルコール性脂肪肝(NAFLD)の増加
近年問題視されているのが、飲酒習慣がないにもかかわらず発症する非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)です。
肥満や糖尿病、高脂肪食との関連が指摘されており、進行すると肝硬変や肝がんに至るリスクがあります。
📌 根拠データ
日本肝臓学会による疫学調査(2021)では、日本の成人の約25〜30%がNAFLDを有していると報告されました。これは糖尿病予備群を含めると国民病レベルの広がりといえます。
肝臓は「沈黙の臓器」
肝臓には痛みを感じる神経がほとんどなく、病気が進行しても症状が現れにくいのが特徴です。
肝炎ウイルスによる慢性肝炎 → 肝硬変 → 肝がん
NAFLD → 非アルコール性脂肪肝炎(NASH) → 肝硬変
といった経路で進行しても、症状が出るのは末期段階であることが多いのです。
📌 根拠データ
国立がん研究センターがん情報サービス(2022)によると、日本における肝がん死亡者数は年間約2万3千人。その多くが肝炎や脂肪肝の進行例であり、早期発見が難しい現実があります。
肝臓を守るためにできること
1. 定期的な血液検査(AST, ALT, γ-GTPの確認)
2. アルコール摂取は適量(男性20g/日、女性10g/日以下が目安)
3. 内臓脂肪を減らす運動習慣(週150分以上の有酸素運動が推奨)
4. 糖質・脂質を抑えた食事(特に果糖やトランス脂肪酸に注意)
📌 根拠データ
WHOは「中強度運動を週150分以上行うことでNAFLDの進行リスクを有意に下げられる」と指針を示しています(WHO, 2020)。
まとめ
肝臓は 代謝・解毒・免疫・消化のあらゆる機能を担い、沈黙のまま私たちを守っています。しかし、一度症状が出てからでは遅い臓器でもあります。
科学的なデータが示す通り、生活習慣と定期的な検査こそが、肝臓を守り健康寿命を延ばす最善の方法です。
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