限界効用逓減の法則とは?
- 健三 藤田
- 17 時間前
- 読了時間: 3分

序章:気づいたらスマホ、お酒、おやつ…止めたいのに止められない
「SNSをチェックするつもりが、気づけば1時間経っていた」
「1杯だけのつもりが、つい飲みすぎてしまう」
「お腹いっぱいなのに、チョコだけは食べちゃう」
こうした行動、誰しも心当たりがあるはずです。
実はこれ、「意志が弱い」からではなく、経済学の法則「限界効用逓減の法則(げんかいこうようていげんのほうそく)」で説明できるんです。
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第1章:「限界効用逓減の法則」とは何か?
これは経済学の基本法則のひとつ。
簡単に言えば、「同じものを繰り返し得ると、その喜び(効用)はどんどん減っていく」というものです。
たとえば:
・1杯目のビール →「うまい!」(効用大)
・2杯目 →「まあまあ」
・3杯目 →「うーん、普通」
・4杯目 →「なんかだるい」
…という具合に、感動や快楽は慣れによって薄れていくのです。
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第2章:なぜ、それでも繰り返してしまうのか?
「効用が減るなら、やめられそうなのに」と思うかもしれません。
でもここに、人間の“快楽回路”のワナがあります。
脳は「快楽をもう一度得たい」と欲しがります。
ところが1回目のような強い快楽はもう得られないので、「もっと!もっと!」と追い求めてしまう。
これが「SNSを何回もチェックする」「もっと飲みたくなる」「満腹なのにスナック菓子が止まらない」といった行動につながるのです。
これを心理学では「報酬予測誤差(dopamine prediction error)」とも呼び、ドーパミンが関係しています。
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第3章:「限界効用逓減」とうまく付き合う方法
では、どうすればこの「快楽のループ」から抜け出せるのでしょうか?
✔️ 意識的に「間をあける」
一番効果的なのは、“連続しない”こと。SNSもお酒も間食も、毎日でなく「感動が復活するまで」少し距離をとると、効用が戻ります。
✔️ 快楽の「代替案」をつくる
→SNSの代わりに読書、お酒の代わりにハーブティー、間食の代わりにガムや歯磨きなど「別の快の選択肢」を用意しましょう。
✔️ なぜそれを求めているか内省する
「本当に疲れてる?退屈してる?寂しい?」「一瞬の気晴らし以外に、今必要なものは?」
自分の本音を見つめると、やめる理由が明確になります。
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まとめ:快楽との上手な距離感が、自由を取り戻す鍵
SNSも、お酒も、おやつも、悪いわけではありません。
ただ「無意識の繰り返し」が、やがて満足感を奪い、「もっともっと」と苦しむ原因になるのです。
限界効用逓減の法則を知っておくことで、快楽の“使い方”が変わります。
わたしたちは、もっと自分で選んでいい。
もっと“喜びを味わえる自分”に戻ることができるのです。
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