目標の前に「アンチビジョン」|「こうはなりたくない」を決めると、身体は変わり始める
- 健三 藤田

- 8月18日
- 読了時間: 5分

「運動したほうがいいのは分かっている」
「食事も、睡眠も、ちゃんとしたほうがいい」
「このままじゃ良くないことも、なんとなく分かっている」
でも、なかなか行動に移せない。
30代を過ぎると、そんな人は決して少なくありません。
健康について無知だから動けないわけではない。
むしろ、ある程度の知識があるからこそ、
「時間ができたら運動しよう」「もう少し落ち着いたら食事を見直そう」
と、先送りが上手になっていきます。
そこで、目標を立てる前に一度考えてほしいことがあります。
それが、
「アンチビジョン」です。
アンチビジョンとは、「なりたくない未来」を決めること
目標というと、
「5kg痩せたい」「健康になりたい」「姿勢を良くしたい」「体型を変えたい」
という未来を思い浮かべます。
もちろん、それも大切です。
ただ、人はいつも「理想の未来」だけで動けるわけではありません。
そこで逆から考えてみる。
「このまま何もしなかったら、5年後、10年後どうなっていたいだろう?」
これがアンチビジョンです。
たとえば、
・仕事と家の往復だけで、一年が終わっていく
・休日も疲れて、家で過ごすことが増える
・階段や長時間の移動が少しずつ面倒になる
・鏡を見るたびに「昔はこんな感じじゃなかった」と思う
・健康診断の数字が少しずつ悪くなる
・旅行に行きたいと思っても、体力や体調が気になる
・人と会うこと自体が億劫になっていく
・身体の不調を「年齢のせい」と片付けるようになる
こういう未来は、ある日突然やってくるものではありません。
小さな「まあ、いいか」が積み重なった先にあります。
「忙しいから運動できない」は、本当に理由なのか
30代を過ぎると、仕事はそれなりに責任が増えてきます。
帰宅して食事をして、少しスマホを見て、寝る。
休日くらいは何もしたくない。
そんな生活になるのも、無理はありません。
しかも、仕事以外では人付き合いが得意ではない。
「新しいコミュニティに入るのは疲れる」
「知らない人と一緒に運動するのはちょっと苦手」
そう感じる人もいます。
だからこそ、運動を始めること自体がハードルになってしまう。
でも、一度考えてみてほしい。
今の生活を変えないことにも、ちゃんとコストがあります。
体力が落ちる。
身体が重くなる。
疲れが抜けにくくなる。
できることが少しずつ減っていく。
そして、それを取り戻すために必要な努力は、時間が経つほど大きくなる。
「何もしない」という選択も、実は未来に対する一つの選択なのです。
アンチビジョンは、自分を脅すためのものではない
ここは誤解してほしくありません。
「病気にならないために運動しましょう」
「太ったら大変ですよ」
そんな恐怖を煽りたいわけではありません。
アンチビジョンの目的は、
自分が本当に避けたい未来を知ること。
そして、
「じゃあ、今の自分に何ができる?」
と考えることです。
たとえば、
「年齢を重ねても旅行を楽しめる身体でいたい」
という目標があるなら、
その前に、
「体力がなくなって、行きたい場所を諦める自分にはなりたくない」
というアンチビジョンがあるかもしれません。
そうすると、トレーニングの意味が変わります。
「痩せるため」だけではない。
「未来の自分の選択肢を減らさないため」に身体をつくる。
そんな考え方ができます。
「健康のため」だけでは、人はなかなか動けない
健康は大切です。
でも、「健康になりましょう」という言葉だけでは、なかなか行動できません。
なぜなら、健康は失って初めて、その価値を強く感じることが多いからです。
だからこそ、
健康そのものを目的にしない。
健康でいることで、
「何ができるようになりたいのか」
まで考える。
旅行に行く。
好きな服を着る。
仕事を楽しむ。
趣味を続ける。
疲れた休日をただ寝て過ごすのではなく、自分の好きなことに使う。
人と会うことを面倒に感じないくらいの余裕を持つ。
身体が整うことで、人生の選択肢は増えていきます。

目標は「なりたい自分」だけでなく、「なりたくない自分」から考えていい
パーソナルトレーニングでは、
「何kg痩せたいですか?」
と聞くことがあります。
もちろん数字も大切です。
でも、それだけでは本当の目的が見えないことがあります。
「なぜ痩せたいんですか?」
と聞いていくと、
「自信を持ちたい」
「疲れにくくなりたい」
「好きな服を着たい」
「これからも旅行を楽しみたい」
そんな言葉が出てくる。
その裏側には、
「このまま身体が衰えていくのは嫌だ」
「やりたいことを体力のせいで諦めたくない」
というアンチビジョンが隠れていることがあります。
だから、最初から立派な目標なんてなくてもいい。
まずは、
「自分は、どういう未来だけは避けたいのか」
を考えてみる。
そこから始めてもいいと思います。
今日、5分だけ考えてみる

紙でもスマホのメモでも構いません。
次の3つを書いてみてください。
① 5年後、このままだったらどうなっていそう?
② その中で「これは嫌だ」と思うことは?
③ それを避けるために、今週できる小さな行動は?
いきなりジムに入会する必要もありません。
10分歩く。
階段を使う。
寝る時間を30分早める。
朝に身体を動かす。
食事を一食だけ整える。
大切なのは、人生を一気に変えることではありません。
「この未来には行かない」と、自分で方向を決めることです。
目標は、そのあとでいい。
「こうなりたい」から始めるのもいい。
でも、
「こうはなりたくない」
から始める人生設計があってもいい。
身体を鍛えることは、単に筋肉をつけたり、体重を落としたりすることではありません。
これから先も、自分の人生を自分で選べる身体を残しておくこと。
そのためのトレーニングです。
k-fit | 藤田 健三
福岡市・警固の完全個室パーソナルトレーニングジム 「本来の身体のバランスを取り戻す」をコンセプトに、運動・栄養・マインドフルネスを組み合わせた指導を行っています。
公式HP: https://www.k-f-i-t.com/
Instagram: https://www.instagram.com/kfit_fukuoka




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