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ルッキズムに疲れたあなたへ。「上善は水の如し」という選択

10月7日
読了時間: 4分

上善は水の如し。目標達成の極意

「もっと痩せなければ。」

「もっと若く見えなければ。」

「もっと結果を出さなければ。」

現代は、身体も仕事も、いつの間にか「人と比べるもの」になっています。

SNSを開けば、引き締まった身体。

成功している人の生活。

若々しい見た目。

誰かの「理想」が、毎日のように目に入ってくる。

そして気づかないうちに、

「自分はまだ足りない」

と思わされる。

でも、こうした価値観とはまったく違う方向から、人間の生き方を考えてきた思想があります。

それが、古代中国の道教です。


競争の時代に生まれた「競わない」という思想


道教の思想的な源流が形づくられたのは、中国の春秋戦国時代。

諸国が争い、権力をめぐる競争が繰り返されていた時代です。

どうすれば勝てるのか。

どうすれば国を強くできるのか。

どうすれば人より上に立てるのか。

そんな価値観が強かった時代に、

「本当に、それが人間にとって最善なのか」

と問い直した思想が生まれました。

その代表的な書物が『老子』です。


そこで語られる有名な言葉の一つが、

「上善は水の如し」

です。

最も善い生き方は、水のようなものだ。

水は、人と競争しません。

高いところに上ろうともせず、低いところへ静かに流れていく。

器が変われば形を変え、障害物があれば避ける。

それでも、流れを止めない。


「人より上」を目指さない


これは現代にも、意外と強く響く考え方だと思います。

身体づくりでも、

「誰より細く」

「誰より若く」

「誰より筋肉をつける」

「去年の自分より、もっと痩せる」

そんな比較が目標になることがあります。

もちろん、向上心そのものが悪いわけではありません。


ただ、他人との比較を基準にしてしまうと、終わりがありません。

上には、必ずさらに上がいる。

若さにも、体型にも、収入にも、フォロワー数にも。

誰かを追い越した瞬間に、また次の誰かが現れる。

競争には、ゴールがないのです。


そして、ルッキズムが強くなればなるほど、

「どんな身体で生きたいか」

ではなく、

「どう見られたいか」

が目的になってしまう。

これは身体づくりにおいて、かなり大きな違いです。


水は「見られるため」に流れていない


水は、自分がどう見えるかを気にしません。

誰かより美しく見える必要もない。

誰かより速く流れる必要もない。


ただ、その環境の中で自然に形を変えながら、自分の役割を果たしている。

身体も、本来はそうなのかもしれません。

細く見えることだけが、健康ではない。

筋肉が多いことだけが、強さでもない。

若く見えることだけが、価値でもない。

歩ける。

走れる。

眠れる。

食べられる。

痛みなく動ける。

好きな服を、自分らしく着られる。

10年後も、自分の身体を自分で扱える。

そうしたものも、身体をつくる大切な目的です。


目標は持つ。でも、比較を目的にしない


「上善は水の如し」は、

「何もしなくていい」

という話ではありません。

水は柔らかいけれど、流れ続けます。

形を変えるけれど、進むことをやめない。

ここに、目標達成のヒントがあります。

目標は持っていい。

身体も変えていい。

昨日よりできることを増やしてもいい。


ただし、

「誰かより上になるため」ではなく、「自分の身体と人生をより良くするため」に。

そのためなら、方法は変えていい。

週3回できないなら週2回にする。

走れないなら歩く。

筋トレができないなら、ストレッチをする。

疲れているなら休む。

生活が変われば、やり方も変える。

目的まで手放す必要はありません。


水のように、しなやかに続ける


身体は、他人との順位をつけるためのものではありません。

SNSの数字を伸ばすためでも、

誰かに褒められるためだけでもありません。

自分の人生を、自分の身体で生きていくためのものです。

競争社会の中では、

「もっと、もっと」

と前へ進むことばかりが評価されます。

だからこそ、ときには立ち止まって、

「自分は何のために身体を変えたいのか」

を考えてみる。


人と比べるのではなく、自分の身体を見る。

正解を固定するのではなく、その時の自分に合わせる。

そして、必要な方向へ静かに流れていく。

変わらないのは、目的。変えていいのは、方法。

上善は水の如し。

身体づくりも、人生も。

少し力を抜いたほうが、長く続くことがあります。 k-fit | 藤田 健三

福岡市・警固の完全個室パーソナルトレーニングジム

「本来の身体のバランスを取り戻す」をコンセプトに、運動・栄養・マインドフルネスを組み合わせた指導を行っています。


 
 
 

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