「タンパク質を摂りましょう」というそのアドバイスが、時に「毒」になる理由
- 健三 藤田

- 4 日前
- 読了時間: 4分

パーソナルトレーナーとしての「本質」と「責任」
—AIには絶対に代替できないもの
「タンパク質をしっかり摂りましょう」 「カロリーを抑えることが大切です」 「スクワットは下半身強化に効果的ですよ」
これ、誰でも言えます。 というより、今やAIが0.1秒で答えを出します。
では、パーソナルトレーナーとして私たちが存在する意味は何か。 この問いを、ここ最近ずっと突き詰めています。
「知識の伝達」はもうトレーナーの仕事じゃない
正直に言います。 勉強して得た知識をそのままクライアントに伝えるだけなら、AIに任せればいい。
むしろAIの方が正確で、最新の研究データも網羅していて、感情的なバイアスも入らない。
でも現場では、こんな場面が何度もあります。
体重が1kg増えただけで「もうダメだ」と落ち込むクライアント。 筋肉痛がないと「今日は効かなかった」と不安になる方。 数値や見た目だけに一喜一憂して、自分の身体の変化を本当の意味で感じられていない。
そういう方に「タンパク質は体重×2g摂ってください」と伝えることが、果たして本質的なサポートでしょうか。
情報だけ渡して、それで終わりにする。 それは時として逆効果になるし、最悪の場合、怪我や体調悪化のリスクを上げることにもなる。
表面的な情報が「毒」になる瞬間
実際にあった話です。
あるクライアントが「SNSでタンパク質を増やすといいと見た」と言って、腎臓に持病があるにもかかわらず、プロテインを一日3杯飲み始めていました。
一般的には正しい情報です。でもその方には、適切じゃない。
上っ面の知識というのは、文脈を外れた瞬間に牙を剥きます。 そしてその文脈を読めるのは、その人のリアルな声を聞ける人間だけです。
AIはどれだけ賢くなっても、「この人の今日の表情」「声のトーン」「言葉の裏にある本音」を拾うことはできません。
(ただ最近のAIは、質問の意図を掘り下げることすら上手くなってきていますが)
だからこそ私たちに、まだやれることがある。
「見た目」や「数値」にぶら下がるクライアントに伝えるべきこと
体重を毎日測って、0.1kgの増減に感情が振り回される。 鏡を見るたびに自己評価が変わる。
こういったクライアントに必要なのは、新しいトレーニング方法でも、食事制限のテクニックでもない。
自分の身体と、もっとフラットに向き合う視点です。
「体重が増えた=失敗」ではないこと。 筋肉と脂肪と水分が、それぞれどう変動しているか。 数値の奥にある、身体の本当のサインを読む力。
それを一緒に育てていくことが、トレーナーとしての仕事だと思っています。
身体をアップデートするだけじゃなく、思考そのものをアップデートしてもらう。 自分で考えて、自分で判断して、自分で動ける人間になってもらう。
その変化に立ち会えるのが、この仕事の醍醐味だし、責任の所在でもある。
「わかりやすい」は、本当にいいのか
「簡単でわかりやすい説明」は、クライアントにとっても、トレーナーにとっても楽です。
でも「楽」と「本質的」は、必ずしも一致しない。
わかりやすく伝えることで、思考を止めてしまうこともある。 「先生が言ったからやる」という依存関係を、無意識に作ってしまうこともある。
本当にいいトレーナーは、答えを渡す人ではなく、クライアント自身が答えを見つけるプロセスを一緒に歩む人だと思っています。
時には「どう思いますか?」と問い返すことが、何十回の説明より価値を持つことがある。
トレーナー自身が「思考し続ける」ということ
AIがこれだけ進化した時代に、トレーナーとして生き残るために何が必要か。
それは知識量でも資格の数でもない。
自分自身が常に思考し、行動し、更新し続けること。
クライアントに「考えてほしい」と伝えるなら、自分が誰より考えていなければならない。 「変わってほしい」と願うなら、自分が誰より変化し続けなければならない。
そうして積み重なった経験と思考の結晶が、マニュアルにもAIにも出せないオリジナルのメソッドになる。
それがトレーナーとしての、本当の価値だと信じています。
最後に
責任とは何か。
この問いを持ち続けることが、伝え方を変え、思考の深さを変え、クライアントとの関係を変えていく。
AIはこれからも便利になる。情報格差はどんどん小さくなる。
だからこそ、リアルな声を聞き、その人の本質にフォーカスできる人間としての強みを、磨き続けていきたいと思っています。
あなたのトレーナーは、あなたの「本質」と向き合っていますか?
【完全予約制・無料カウンセリング実施中】 k-fit(代表:藤田 健三)
Address: 福岡県福岡市中央区警固2-16-26 ARKM’s -1 502号室
Open: 6:00〜23:00(最終受付 22:00)




コメント